きょんどう通信

公立小学校の教員 勇気づけの学級づくりに奮闘中

おもしろい!脳

黒川伊保子さんの講演会に行ってきた。
本当はある研修団体の創立記念事業なのだけど、教頭先生が声をかけてくれ「会員じゃなくてもいいんだよ」というので参加した。
黒川さんは『恋愛脳』の中で男女の脳のつくりの違いに触れていて、その違いを踏まえているとうまくいく(ことも多い)と書かれていた。ミーハーな自分としては、楽しみにしていた。

恋愛脳―男心と女心は、なぜこうもすれ違うのか (新潮文庫)

恋愛脳―男心と女心は、なぜこうもすれ違うのか (新潮文庫)

今日までに新たに『夫婦脳』『運がいいと言われる人の脳科学』も読んで参加。
夫婦脳―夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか (新潮文庫)

夫婦脳―夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか (新潮文庫)

運がいいと言われる人の脳科学 (新潮文庫)

運がいいと言われる人の脳科学 (新潮文庫)

講演は教職員向けだったため、天才脳とは?それを育てるには?のお話。
対象や伝えたいことが明確で、わかりやすかった。
4つのホルモンの大切さ
そのために早寝・早起き・朝ごはん・読書・適度な運動が大切であるということ

黒川さんご自身もおっしゃっていたが、5つとも特に目新しいことと言うわけではない。でも、それがなぜ大切かを脳科学的に話してもらい、納得。
黒川さんは感性アナリスト。
遣う言葉も姿もとても美しかった。人生を楽しんでいるという印象。素敵な女性だなぁと感じた。

講演の後半は男性脳と女性脳の違いと取扱説明書。
そうそう、これが聞きたかったのだ、本当は!
すごく面白かった。
『夫婦脳』などの中で触れられていたことを生で聞けた。
男女の脳という装置は違う。全く違う回路をもつ男女が生活するのが夫婦なんだから、分かり合うのは難しいんだろうなと思いながら聞く。上手に話されるので、たくさん笑った。互いの違いを認め、足りないところを補い合い、違いを愛すべし…というように受けとった。
また、年代による脳の話がとても心に残った。
「30代は混迷の時代。がむしゃらに学ぶだけ学べた20代とも違い、選択肢も多く、優先順位がはっきりしないから迷う。選んでも迷う。失敗し、痛い思いをして学ぶ」になんとなくわかるなぁと納得。
40代になると物忘れにより、必要でないことが減っていく。惑わなくなる。(これは孔子も言っている)50代は本質を見極めることができるようになる、60代は本質の回路の質が上がる…と年齢を重ねるごとに頭がよくなっていくというこれから先を楽しみにできるような話だった。こういう内容っていいなぁと感じた。

2時間弱があっという間。
黒川さんの他の本も読んでみたいなぁと思う。