きょんどう通信

公立小学校の教員 勇気づけの学級づくりに奮闘中

「学校支援P」を考える

下越講座の続き。

最後は院生チームの発表が3つ。どのチームの発表もよかった。じっくり聞けた。昨年の学校支援がとても充実していたんだなという感想をもつ。
最初の発表は、一昨年、自分も関わっていた支援校のことだったので、懐かしく、イメージしながら聞けた。人間関係づくりに教科での協同学習が加わり、相乗効果がでたことが伝わってきた。

2校目の発表は、ある学年にとどまらず、全校を巻き込んでの支援。いろいろなアプローチをしかも数年来積み重ねてきているからすごい。クラスカフェなど新しい手法を始め、いろんな支援をしているのに、発表ではコンパクトにまとめられていた。同時学習の考え方や「学び方課題」という言葉は初めて聞いた。

3校目の発表は、GWTのよさと限界が分かりやすかった。クラスカフェの提案性と可能性も考える。用語の定義や行う目的なども簡潔にまとめられて分かりやすかった。いくつかの支援から何には効果があって、何には変化がなかったかをよくまとめていると思った。全てに効果がある活動なんできっと多分ないから、部分的な効果の有無をきちんと明らかにしたことは信ぴょう性が高まる(説得力が増す?)のではないかと思う。

先週の中越講座の発表でも感じたことだけど、時間の割にどの院生チームも内容が盛りだくさんである。わたしは学校支援の経験があるので、あれだなと思って聞けるのだが、専門的になると難しいなと感じることもあった。支援内容がそれだけ濃くて、充実した発表内容であるということなのだが。
「すごい支援をしたのだな〜」「支援してもらった学校はいいなぁ〜」で終わらず、参加者が、自分の学校に持ち帰ってこれは使えそう、できるかもしれないなと思えるように伝えると、より参加した甲斐が増すし、学びをその支援校だけでなく、多くの現場に還元するきっかけになるかなとも感じた。
ただ、長期にわたる支援の内容と成果を発表しなくてはならないと思うから、ある手法やある手立てだけを取り上げて…という部分的な発表にはできないだろうなとも思うのだが。

帰り道、修了生の先輩と話す。自分たちの頃を思い出す話になる。院生のみなさんの発表内容のレベルに感動したり、気持ちの共有ができたりしてうれしかった。
支援の仕方も求められる内容も(周りからの認知のされ方なども)数年前と今では違っているし、レベルアップしていてすごい。あの時は精一杯だったと思ってみるも、同じ時間を過ごした中でこれだけのことができるという発表を聞き、少し衝撃的。


大変面白かったです。