きょんどう通信

公立小学校の教員 勇気づけの学級づくりに奮闘中

DN−CAS

表題の検査についての結果と今後の対応についてお聞きするため、市内他校の通級指導教室のS先生にお会いしてきた。検査と言えば、WISCとKーABCの研修には参加したことはあったが、DN-CASは初めて。

いただいた資料によると

特別支援教育などの場で、ひとりひとりの認知の特徴をとらえ、支援・教育に活かすための心理検査
だそうだ。

特徴としては以下。(抜粋)
・LD・ADHDのある子どもに特徴的な認知的偏りを評価することができる。
・子どもが問題に対してどのように取り組んだのかプロセスを知ることができる。
・言語的な「同時処理」「継次処理」を評価したい場合に、情報を提供できる。

この辺が、言葉を持つ、通常学級の子に適した検査の一つと言えるのではないかと思う。(私見
・小・中・高等学校で特別支援教育を必要とする子どもたちの実態把握に役立つ。




日曜日の研修でもたしか「最近DS-CASは流行ってきている」と言っていたような気も…WISCとバッテリーが組みやすいらしい。そして相互の結果を比較することで多面的に捉えられるということらしい。

結果の見方については、少し勉強しただけではなかなか理解することは難しい。S先生とは別な研修でご一緒したことがあり、「先生もご存じだと思いますがKーABCの類推のような下位検査です」と検査内容を説明してくださるがその検査自体を忘れていたり、「持っていらっしゃるかもしれませんが」と言いながら紹介してくださる書籍は、持っていないものだったり、新しい学びがいっぱい。S先生の専門性の高さがうかがえた。

目の前の子の困り感、学力、小学校生活や集団への適応をなんとかしたいと思う気持ちに昔と変わりはないが、自分の力だけで何とかしようとしなくなったことは一つの変化。自分で学ぶことも大事だけど、専門的な内容は理解が難しいし、何より使うことが少ないし、どうしても忘れてしまう。
だから他の人の力を借りればいいのだし、理解のある保護者や校内コーディネーターの先生、S先生など周りにいる人たちと相談しながらやればいいという当たり前のことを実感する。
わたしは、専門性の高い先生にお聞きしたことを明日から試してみる、続けていく、または修正しやってみる…そんな役なのだなと考える。

S先生のお話は分かりやすく、日々通級してきている子への指導例もいくつも挙げてくださったので学級でやってみたいことをいくつも教えていただき、大変勉強になった。書籍、具体的な指導についての紹介、自作教材もコピーして分けてくださった。
いや〜ありがたい。

学び多い時間だった。
どのクラスにもそうだと思うけれど、特別に配慮を要する子は数名いる。これをどう生かすか、だ。