きょんどう通信

公立小学校の教員 勇気づけの学級づくりに奮闘中

お話の絵

絵画指導まっさかり。1年生で「大きなかぶ」の絵を描いている。

1 お話を思い出させる。
  どの場面を書くか決める。
  かぶだけを切り、紙に貼りつける。

2 簡単な構図。
  ペンでかぶ、おじいさんやおばあさん、動物、その他を書く。

3 クレパスで色を塗る。

今日までに3時間。
1では、大きな画用紙を渡してもかぶを小さく作った子が多くいた。
そのまま使った子もいれば、もう一度作りなおした子もいた。
貼りつける画用紙を黒板にはっておいたり、かぶの例をいくつか作ってはっておいたりしたが、なかなか「大きなかぶ」にならず、「小さなかぶ」となった子も。

2で使ったペン(スケッチペンではなくブラッシュ)がなかなかよかった。
力の加減や使い方によって太さが自由になる。オモシロイ。
色も強すぎないやさしめのこげ茶で、かたくないのもいい。
こげ茶が好きでコンテで描かせたこともあったが、太さが自分で自由にできるという点でこちらのペンもとてもよいと感じた。
どこに何を書くか構図もどきを別紙に書かせてから、ペンを持たせた。
何をどう描くかイメージさせたかったことと、小さく描きすぎないようにするため。

けれどそれでもいろいろなものを小さく描いた子もいた。クレパスは太いので、色を塗る時に苦労するかなとも思ったが、それなりにぬっていた。

それにしても1年生の絵は楽しい。見てまわりながらたくさん褒める。1年生の今しか描けない、なかなか素敵な絵ができつつあると思う。
あさがおの絵は、条件や若干の制限をかけて一緒に書いたので自由度が少なかった。
しかし、大きなかぶは、結構自由に描かせた。生活画ではなく、お話の絵ということもあっただろうが、自由度が高いのもいいものだなと実感した。
描けない子もいるのでは?と少し心配はあったが、色も、出てくる動物も、景色もそれぞれで味のある作品ができつつある。幼さの残る絵もまたその子らしくていい。
クレパスを2色混ぜて塗っている子もいて、やるなぁと思う。
途中でいいなと思うやり方、塗り方を紹介していくと真似をする子も出てきた。
クレパスを使いこなすのも低学年の今ならではだと思う。

背景には絵の具を使いたい。
でも、絵の具を塗らなくても十分に描きこんだ絵もあったのでどうしようかな・・・
「絵の具を塗りたい人はぬっていいよ」なんていうのはいい加減かな。みんな絵の具は使いたいからそれだけの理由で「ぬる!」といいそうだし。
放課後、研究主任や教頭先生にちょっと相談。
昨年の1年生の様子、筆にこだわらなくてもいいのでは?などの話が引っ掛かった。(いい意味で)

綿とスポンジで試してみようかなと思う。