きょんどう通信

公立小学校の教員 勇気づけの学級づくりに奮闘中

子どもをのせる 

カウンセラー派遣事業で市内のカウンセラーの先生が1年生の授業を見に来てアドバイスをくださった。
年間4回の継続した来校&指導が決まっており、主に他の学年を継続してみることになっている。しかし、長期休み明け、1年生で登校を渋った子もいたことから、生徒指導主任が「1年生、見てもらおうか」と話を持ってきてくださった。
5時間目に算数を見てもらった。
今日は10より大きい数のところで10とばらの合成や分解、4+2+8のように計算の途中で10をつくる(みつける)と計算が楽というところの学習内容。少し難しいところ。

最初の百玉そろばんは集中した。しかし、ノートを書くあたり、45分の途中で雰囲気がどんよりした。5時間目だしなぁとドキドキした。
しかし、後半の計算で盛り返した。
○+△+□のような計算で、わたしが「まほう」を使った。子どもが計算をする前に、○+と書いたところで「あ、せんせい、もうこたえわかった」と別紙にメモをする。△の数字は子どもを指名し、好きな数字を入れる。□はわたしが入れる。(10の補数を入れる)子どもに計算させた後、答えを言わせるときにメモを示す。全部あたるので「せんせい、すごい!!」ということになる。

数字を変えて何問か繰り返していくうちに、「あ、わかった」の声あり。
でも、もう2問ほど数字を変えて同じことを繰り返した。
「せんせいのまほうがわかったかな?」と聞き、「わかった!」と数名が挙手。
指名順を考えた結果、4名の発言をつなぐ形で「10をつくるとけいさんがかんたん」という言葉を引き出した。
まほうという言葉で盛り上がったし、楽しかった。
気持ちをのせるって大事だなと思う。ストーリー性を持たせる、おもしろそうと思わせるちょっとした工夫ができるといいんだなと実感。いつもいつもは難しいけれど・・・
授業の終わりにノートに書いた今日の学びでは、「10にするとかんたん」とか「Sくんがはっけんしたのですごい」「せんせいのまほうが10をつくるとわかった」とかいつもよりも記述量も多く、視点が違う感想もあった。嬉しかった。

後半の「まほう」は、研究主任が以前3年生の研究授業で見たよという情報をもとに行った。教えてもらってよかった

子どももわたしもがんばりました。