きょんどう通信

公立小学校の教員 勇気づけの学級づくりに奮闘中

「悪人」

少し前から見たいと思っていた映画「悪人」を観に行ってきた。原作を読んでいったのだけれどおおむね原作に忠実だった。多分時間の関係なのかな、前半のところがはしょってあったけれど影響はないと思う。でもラストの終わり方が若干違っていたのが自分のなかでは不完全燃焼だった。

ただ、途中途中にいいセリフがあったし、役者さんたちの演技力には脱帽。
妻夫木くんも深津ちゃんもさすが!だった。ただカッコイイだけじゃないんだね。

帰り道、車でしんゆうと感想を言い合う。
彼は何が悪と言えるのか、みんな持っているものでもあると「悪」についてのとらえ直しをしていたり、主人公だけが悪人なのか?なとという考えをしていた。わたしはそんな風に思わなかったから聞いていて面白かった。
印象に残ったのは「人は人とのかかわりの中で憎しみを増やしたり、憎しみをいやしたりするのかな」と言っていたこと。う〜ん、そうかもしれない。

だとしたらやっぱり人とかかわることは癒しの可能性にもなるのかなぁと思う。


帰宅してから原作を再びパラ読み。

ラスト、妻夫木くんが警察に証言したシーンは映画にはなかった。
原作を再読していると、深津ちゃんを被害者にするために「好きでも何でもない。」っていったのかなぁと思った。一緒に逃げたとなると今後の生活も変わるけど、被害者になれば自分だけが罪を背負えるから。でもそれでも首を絞めたりするだろうか…
取り方でどうとでもとれるというだけかもしれない。何が本当なのかよくわからなくもなる。

いろいろ考えられるということはそれだけいい映画なのだと思う。

「大奥」も観に行きたいなぁ。

現実逃避。