きょんどう通信

公立小学校の教員 勇気づけの学級づくりに奮闘中

奈良学級参観からの学び

奈良県の実践家の先生の教室を一日参観させていただいた。
まずは、このお忙しい時期に参観を許可してくださったことに
深く感謝したい。

教室で見た子どもの姿はまぶしかった。予想以上だった。
たしかにここまで自分をみがき、昨日より少しでも成長しようと取り組む姿、
自分以外の他の子に関心をもち、聞く、そろえてやるなど思いやる気持ちを行動で見せてくれた。歌も群読もひとりひとりが真剣に楽しく取り組んでいた。これが一つの事実なんだとつきつけられ、少し苦しかった。
子どもは教師の指導によりこんなにも伸びるのだから。私が受け持った子どもたちに申し訳なく、また力が足りないことが悔しくもあり。

学びが多すぎたこと、また感情が大きく沈むようなことがあったことで
ただいま飽和状態。

また落ちついて学びを整理したい。

 

今回の旅は多くの方との出会いに恵まれた。

まず何をおいても奈良の土作先生。
大勢で学級参観を希望したのに快く引き受けてくださった。こんな年度末にもかかわらず
一日参観を許可してくださった。
そこには、学びたいと思っている後輩たちを育てたいという気持ちを感じてうれしかった。
本当にありがたい。
うちの大学関係からは8名。他の大学生や教員とあわせると約40名もいた。
ちょっとした県レベル並の研究会だ。
(研究会で一日学級を公開してくれる話は聞いたことはないけどね)

学級を丸一日見せていただき子どもはここまで伸びるのかということを事実で
目の辺りにした。伸びを引き出す教師の力次第なんだなあということを感じた。
すごく育っていた子どもたちで、あんなふうにまで高められることが驚きでもあった。
そして同じ教師としては悔しくもあった。
私は5年生をあそこまで育てきれなかったと申し訳ない気持ちにもなった。

教師への絶対的な信頼感の上に子どもたちにこれを伝えるときめたことを貫き通す指導が
いたるところに見られた。信頼関係があるからこそ指導が通るということを肌で感じた。

教師の明確で強い信念(哲学)を本気で伝え続けることができたら子どもも教師である私も
変わっていけるかなあと思った。

そしてそのあとの懇親会で関西の先生や大学生と話しをする機会があったのだが
これも刺激的だった。

学生さんたちからは教師になるという強い気持ちやつきつめて考えている姿、まわりをみて動く力を感じた。これは教師としてはもちろん社会人として必要な力だと思う。
これからこういう方々と同じ仕事をしていけるのだと思うと私達ももっともっと精進したいと思わざるを得なかった。

次に関西のセミナーで学びたいと全国から集まってくる先生方。私は今までしばらく別の
団体で学んできたので、全国に熱心な先生方がいるのもわかっていた。
今回も中部、東海、北陸など様々なところから時間とお金をかけて集まってこられていた。
教師であるということは学び続けることなんだなあと改めて感じた。

あたりまえだけど大事なことを再確認できた旅でもあった。

行ってよかった~。