きょんどう通信

公立小学校の教員 勇気づけの学級づくりに奮闘中

分かり合う

放課後も遅くに若い先生が「ちょっと聞いてください」と言ってそばにきた。
学級だよりを打っていたので「はい」と返事だけし、上書きして、「どうしたの?」と聞いたあたりですでに涙目。

保護者とのちょっとしたやりとりの話についてだった。
若い先生の言いたいことも分かるし、その保護者の言ったこと(言いたかったこと)もわかるなぁと思った。
概要を聞きながら、若い先生のわたしはこうしたい!という強い思いを感じた。まぶしいなぁ…自分もそんなふうに思っていたこともあったっけなぁとちらっと思った。

人はいろんな考え方をもっているから、分かり合うって難しいんだなと改めて思った。

人間関係は、まず信頼関係をしっかりつくることがベースなんだろうなぁ。それができればたいていのことは大丈夫だろうし、逆のことも言えるからこわくもある。
学級担任って、いい意味でもよくない意味でも自分が…わたしが…という気持ちを強く持ちやすいものなのかもしれない。
それは必要な力であり、大事な力だけれど、相手によっては自分の主張を一旦引く、譲る、受け入れることも大切なのだと考えた。
(内容にもよるだろうが)

ただ、今は、まず受け止めることが必要かなぁとその先生の顔を見て思い、「うんうん」と返しながらきく。
「自分なら…どうするかな…」と考えながら、言葉を選んで思ったことを少しだけいう。
こうしたら?と言ってほしいとは思っていないだろうから。

隣で聞くともなしに聞いていた超ベテランの先生が力強く励まし、ザクッとアドバイス。超ポジティブだった。そこまで急に切り替えられないよ…と思いつつも、仕事を長く続けていくには、そういうポジティブな受けとめやおおらかさも必要かもなと苦笑。


「言ってきてくれるだけありがたいのかもね」というのが精いっぱい。「話してくれて嬉しいよ。きついよね。ここ(職員室)に置いて帰るといいよ」と言うようなことを加えた。

せっかく話してくれたのだから、楽になってほしいなぁと思ったが、気の利いた言葉をいうことはちょっと難しかった。

ギリギリのスタッフ数。みんなそれぞれが精いっぱい。

勇気づけあってなんとかのりきりたい。