きょんどう通信

公立小学校の教員 勇気づけの学級づくりに奮闘中

送別会

3月下旬、東日本大震災で避難してきた福島の方々の一人に仕事が見つかり、地元の近くに一人で戻ることになった。今夜はその方の送別会をするからということで実家に寄ってきた。
民泊後は、避難所の体育館で過ごし、その後、民間の会社の社員寮で生活されて2ヶ月。福島の家はそのまま残っているのに、原発のためその家には帰れないらしい。
仮設住宅を希望し、明日がその抽選らしい。それにもし当たれば、6月末から地元に比較的近い場所に仮住まいできるようになるとか。

私はわずかな回数しかお会いしていない方々だが、うちの家族は何度か行き来を続けていたらしい。今夜も盛り上がっていた。
地震津波だけでなく、仕事、親戚、地域などいろいろなものをなくしてしまったというのに「新潟に来れて良かった」と笑ってくれた。
不思議なご縁だなぁと思う。何のつながりもなかった方なのに地震をきっかけにつきあいが始まり、父は「親戚を見送るようだよな」とぽつり。
「よくこれだけ親しくなったね」と私が言うと、義妹が「お酒のチカラが大きいでしょう」と。みんなで笑う。

とても疲れた日。でも、仕事ができることはありがたいなと改めて思った夜。