きょんどう通信

公立小学校の教員 勇気づけの学級づくりに奮闘中

図工で泣いちゃった…

5時間目の図工の時間。自分の顔を描かせた。鼻→目→まゆげ→口→りんかくと順番に一緒に描いていった。休み時間に自由帳にかく好きな絵とは違うこと、顔を描く勉強であることを話してスタート。ウインクするような目の顔ではない顔を教えたかったのだ。
けれど、鼻を描いた時点で「変だ」と曇り顔の子がいた。始めてこんな風な描き方をするからだろう。目を描き、まゆげのあたりで手がとまる。そのあと「うまくかけない。世界一下手だ。」といって泣き出した。
描きながらみてまわり、子どもたちに「それでいいよ」「変じゃないよ」と言って声をかけたのだけれどその子は納得しなかった。
しば〜らくワンワンと泣いていた。声を出して。
気持ちを聞きに行ったり、慰めに行ったりしてあんまり注目するのもどうかなと思い、「じゃ、今日は終わりにする?」とだけ言って、そのまま全体指導は続けた。終わりの時間になり、絵を集める。その子の絵も集めた。
全然成功体験になんてできなかった。猛省。力がないって悲しい。

時間になったので連絡帳を書かせた。泣いていた子は、同じ保育園の子たちが中心に「泣かなくていいよ」などと声をかけ、ランドセルを持ってきてあげていた。「もう(顔は)描きたくないんだってさ」と教えに来てくれた子もいた。優しい子どもたちだ。

あまりにも泣き続けるので、わたしももう声をかけに行く気力がなくなった。泣いている時に何を言っても多分駄目だとも思ったから。
3時になると泣きやんでいたので10分くらいは泣いていたと思う。あんなに声を出して泣けば疲れただろう。

明日、顔にクレパスで彩色をする。その子は途中のまま。さてどうしようかな。