きょんどう通信

公立小学校の教員 勇気づけの学級づくりに奮闘中

学位授与式にて

昨日、大学院を無事に修了した。2年間、長いようであっという間だった。東北地方太平洋沖地震で亡くなられた方々への黙とうから始まった式。全員が呼名され起立したのだが、わたしたちのコ―スはみんな気合の入った返事をした。文字にすると「はい」に小さな「っ」が入るような「はいっ」の返事。みんな思うことがあるのだろうな…聞いていても心地よかった。
地震の影響などもあり式に参加できない仲間も何人かいた。式には参加できなくても2年間一緒に学んだことに変わりはない。校種、都道府県、年代の違ういろいろな人との出会いがあった2年間。望んで選んだ派遣だったけれど、恵まれていたなと思う。

学長からは、ここで得た知識を(学校現場で)活用すること、教師としての知識も大事だが(人間としての)教養も大事、ここを修了したことを誇りに前進せよというようなお話があった。最後にいただいた言葉。深いね。

 おだてられても みくだされても おごるな くさるな プロの道

終わると院生室へ。M1の方たちが待っていてくれ、わたしたちを迎えてくれた。院生室は大学で最も好きな場所だった。学校が好きで、できるだけ毎日に通いたいと思った2年間。物理的にも精神的にもここが居場所のひとつだった。式に参加できなかった仲間にビデオメッセージを撮る。仲間との記念撮影。

その後、M1のみなさんが声をかけてくれ、昼食会。着なれない着物を脱ぎ、やっと脱力。いつもどおりのおいしく楽しい時間。たくさん笑う。

最後に指導教官の話。何度も聞いたなるほどなと思う話。院生として聞くのは最後なんだなぁ…と思うとやっぱりさびしい。
2年間も派遣してもらったんだから…とか、学んだことを子どもたちに返したい…とか、学校に少しでも役に立てるようにがんばらないと…などとどこか気負っている自分がいる。
でも、「7割できればいいくらいの気持ちでいくこと」というお話にホッとする。がんばらないようにと思っても、久しぶりの学校に興奮し、ついついがんばってしまう気がするからだ。無理をしすぎても続かないだろうし、最初から全開でなくてもまずは1年もたせるようにしないと、ね。

4月までの約10日間。大事に過ごそうっと。