きょんどう通信

公立小学校の教員 勇気づけの学級づくりに奮闘中

「桜田門外の変」

先週、観に行ってきた。

歴史で習ったなぁ、人物の名前を覚えているなくらいの認識だった桜田門外の変。映画では事件の裏や事件が起こるまでの背景、かかわった人のその後や思いなども描かれていてちょっと考えさせられた。井伊直弼だって水戸の藩士だって幕末の日本を守りたいという思いは同じだったはず
それなのに対立するんだものなぁ。天地人の時代の戦国時代も同じようなところがあるのではないかと思った。

映画は開始早々いきなり桜田門外の変のシーンでびっくりした。最後にくるものとばかり思っていたからいい意味で裏切られた。しかもすごく残虐なシーンも何箇所も出てきて目をそむけたくなる場面も多々あった。R指定じゃなくていいのかなと思う。その方がいい気もした。まぁ小学生は好んで観る映画ではないかな。

翌日、一緒に行ったしんゆうが監督のインタビューか何かのニュースを見つけてその内容を教えてくれた。監督さんは、次のように語ったらしい。
桜田門外の変が肯定的に受け取られるような撮り方はしたくない」
その監督の思いから映画のような構成にしたそうな。とてもよかったと思う。あの事件で幕末が動き明治維新につながったというような捉え方ではなく、いろいろなものを犠牲にしたことを描き、事件の是非を投げかける終わり方もよかった。

ちなみに…映画館の劇場はけっこう広かったのに貸切でした。平日のレイトショーだから?雨だったから?いずれにしてもなんだかラッキー。めったにないからね。