きょんどう通信

公立小学校の教員 勇気づけの学級づくりに奮闘中

支援の難しさ 実態をとらえ適切な方針を立てる

学校を支援する活動に入っている。

学級づくりの支援は難しいと感じている。
私が今、入っている学級は昨年、崩壊した学級だ。
今年は一斉授業が成立しているので「よくなった」と捉えられている。
実際、教室を飛び出す子もいなくなり、できなかった授業が成り立つようになったということは良くなったといえるのだろう。

担任は30代前半の年齢の男性の先生。穏やかで温かく、良い方だ。
子どもたちからも慕われ、信頼されているのが分かる。
しかし、それ(担任が交代し、相性が良くなった)だけで良かったと済ませたら、
学級崩壊の原因と対処は学級担任にあるということになる。

けれどその他の要因も当然あるはず。
学級がつくられていく過程を踏まえ、今、支援学級はどういう状態かをつかみ、
現状に合った適切な後方支援をしたいと思っている。
そして、今は、担任と子どもたちの関係が成立している段階にいるので
学級づくりの次のステップに行きたいのだ。
担任との関係のもとに、子ども同士の関係をつなげていくこと。
でも、適切だと思った手立てが完全にはうまくいかない。

座席は子どもたちが選んで決めているので、近くはほぼ仲のいいグループで占められているが一部、別のグループも交じって座っている。
それが生活班を構成している。
だから仲良しの隣同士もいれば、傷つけあってしまう隣同士、無関心の隣同士もいて
ペアの活動が難しいペアが何組かいることが分かっている。
だから、ペア活動にこだわらず、生活班の5人で出来る活動を考えた。
いきなりみんなで何かをするより、小集団からかかわらせてみようと思った。
今日は生活班を活用したグループワークを行った。
しかし、うまくいかないところがあった。

今日の学活で行った授業では、
グループワークに取り組まない子が1名、途中でグループから外れた子が1名いた。
途中で外れた子は戻りましたが、なかなか…だ。
様子を見ていると思っていた以上にグループが固定化していて、
自分の仲良し以外に対しては排他的な態度も感じられた。

同じ活動をほぼ同じ流れで隣の6-2でも他の院生が実施した。うまくいった。
「協力」ということを体験して楽しかった、
もっとしたいという振り返りの記述もあったようだ。

支援先でうまくいかなかったのは私の指導のまずさ、子どもの実態と活動が合っていなかったのではと思い、指導案を作成した自分としては、落ち込んだ。
それもあるが、先にも書いたように、担任との関係はできた状態で
次に子どもどうしの関係をつくっていく最初の第一歩ってどこからするのがいいんだろう?と思ったのだ。
やっぱりルールを教えることなのかなぁ。

先週実施したルール系の一斉授業は成立しないということがなく、まぁまぁだったた。
今回の場合は、傷つくような関係が完全にはなくなっていない、
安心できない環境であるクラス状態を考えると
小集団でも関わらせることはまだハードルが高いのかなとも思う。
でも、このまま意図的に関わらせないとこのままだし、経験させていきたい気持ちも
ある。
もちろん、傷つかないような班分けの配慮やルールを厳しく(?)教えるなど
配慮した上でのことだけど。

支援のことにしても自分がする授業にしても考えているようであんまり深くは考えず、
シナリオなど作らずに、ま、なんとかなるかな〜と臨んだら思うように行かず反省。
自分の学級だったら、一度くらいうまくいかなくても次に挽回ができるんだけどなぁ…
そういう意味でも支援は難しいと思った。

・現状を適切に捉えること
・正しい方策を実施すること

難しい。