きょんどう通信

公立小学校の教員 勇気づけの学級づくりに奮闘中

『きれいごと抜きのインクルーシブ教育』

きれいごと抜きのインクルーシブ教育

きれいごと抜きのインクルーシブ教育

再読。
実践者として著名な二人の共著。
表題に「きれいごと抜きの…」とあるが、きれいごとに感じてしまった。
特に前半、
実際の先生方から聞いた間接的な経験談や事実はたくさん書かれていたが、
ではどうするかということが対話すること以外見えてこなかった。
全ての子が同じ場所で学ぶという主張は、理想だが、
苦しんでいる教師やあの子を考えるとそれだけではきれいごとと言えないだろうか。
教師の思いや愛は大事だが、それだけでは弱い。
見取と確かな手立てを講じる必要があると特別支援学校の立場からは思う。
全て一緒にいることがベストなのかと問い返したい。
何を優先させるか、だと思う。
後半の「全ての場面で一緒に学習させることがベストだとは考えていない」には共感。
それぞれの持ち場でその子が力をつけることができる場を提供できることが大事だと考える。