きょんどう通信

公立小学校の教員 勇気づけの学級づくりに奮闘中

千代ちゃんがきた

今日の午後、我が家に○STの取材が来た。一時避難されている方々と受け入れた家族ということで話を聞きたいということになったらしい。仕事関係を通じ、依頼を受けた弟がNさんご一家に確認し、「いいですよ」とおっしゃったので承諾したようだ。

午後3時前、目の大きなすご〜くかわいらしいアナウンサーのM山さんとカメラマン、助手の方がやってきた。「すみません」と話を切り出し、Nさんや父にいろいろな話を聞いたり、カメラで家の中を撮ったりしていた。
リビングには子どものおもちゃ、おしめ、まんが本などが雑然としていたが、片付ける間もなし。慌てて片付けようとすると「そのままでいいですよ」と笑われ、そのまんま…

明日以降の夕方の県内ニュースで使うかも、ということだったが、使うとしてもわずか数分の放送時間だろうに4時間くらいかけて撮っていかれた。被災地、避難所…いろいろなところでこうして取材がされているのだろうな。

Nさんご一家には、今回の地震の日の当日こと、小千谷に避難することになった経緯、民泊生活について、これからのこと、ふるさとへの思いなどを遠慮がちに聞いていた。また、父には、中越地震のこと、受け入れを決めた理由などを聞いていた。Nさんも父も結構いろいろなことを本音で話していた。そばにいたNさんのご家族やうちの弟たちもこれからのこと、特に原発のことについて話した。内容や時間から多分放送されないだろうなぁと思いながら聞くともなしに聞いていた。
取材の方々が帰った後、Nさんと話す。「先のことを考えるとどうしても悲観的になるけどこうして皆さんと(飲んで)いると気が紛れますよ。」と言ってくださった。笑顔。強いなぁと思う。

放送されることで思いが伝わるといい。帰りたいけれど帰れない人、避難したくても避難できない人、どちらもがたくさんいること。今すぐには無理でもいつ頃まで避難していればいいのかなどの見通しが少しでも立てば気持ちのもちようが違うのではないかなと思う。
少しでも再建が進むといいんだけれど…