きょんどう通信

公立小学校の教員 勇気づけの学級づくりに奮闘中

専攻長&指導教官の言葉

本日の打ち上げにて。
H専攻長がおっしゃった言葉が心に残っている。
専攻長が尊敬するW学長の言葉だという。
「深まりは広がりを伴うが、広がりは必ずしも深まりを伴うとは限らない。」

今日は、他の教職大学院の教授が発表会を見にきてくださった。最後に全体会にて御指導をいただいた。
「一つの論にのみ依拠する発表が多かった。それだけではものたりない」というような旨の苦言を呈してくださった。またその他にも3点ほど教職大学院そのものの課題をおっしゃった。厳しい指摘。
確かにそうかもしれない…と思うところもある。
それを受けての専攻長の言葉。

受け取り方だと思うけれど広がりを持たせようとし、一つの論でさえもきちんと追究せず広げてしまうことの方が何も身につかないということかなと受け取った。
わたし(わたしたちのチーム)は、狭い論やある論を中心によりどころとし、実践を行った面は否めない。弱さもあるかもしれない。だから、痛いところを突かれたと思ったけれど、専攻長の言葉にまたまた考えさせられる。
深めることで広がる可能性があるのだとしたら、まなび方は決して間違っていなかったと思う。

会の最後は我が指導教官が言葉を述べられた。
新しくできた教職大学院の意義とこれから目指す方向を熱く熱くあつくるしく語られた。
先生方からは、既存の課程との違いを出すようにということを時々言われてきた。そうしたかったけれどその違いが明確にはわからず、まとめ方にしても何にしても時々は迷いもあった。

指導教官は次のようにおっしゃった。
「赤と白がすでにある時、わたしたちは、赤っぽい白や白っぽい赤になるのではなく、ピンクという新しい色を作る存在であれ」
と。
なんとなくいわんとすることはわかった。

新しいこと(色)を作ることは簡単ではない。
10年たち、なくなっていないように、存続がこれからのわたしたちにかかっているようなそんな気持ちで話を聞いていた。

こんなことを考える時間もあと少しなんだなぁ〜。