冬読5『坂の途中の家』
- 作者: 角田光代
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2018/12/07
- メディア: 文庫
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角田さんらしい人物の心情をこれでもか!と繰り返し突き付け
てくるから自分と対峙する重めの一冊。
テレビドラマ化するみたい。
幼児虐待事件の裁判員に選ばれてしまった主婦が、
その裁判の判決にかかわる過程で、夫や娘との関係、
何より幼少期からの自分自身について向き合う内容。
事件の加害者について考えているようで
自分自身をさばいていたことに気づく。
自分の夫が自分を上下関係で下に見て支配することで
自分を保っていることにも。
それにしても・・・結婚も子育ても自分の育ってきた家庭や
環境が考え方を作り、大きく影響することを考えさせられる。
まあ小説だといえばそうなんだけど。