きょんどう通信

公立小学校の教員 勇気づけの学級づくりに奮闘中

冬読5『坂の途中の家』

坂の途中の家 (朝日文庫)

坂の途中の家 (朝日文庫)

角田さんらしい人物の心情をこれでもか!と繰り返し突き付け
てくるから自分と対峙する重めの一冊。
テレビドラマ化するみたい。

幼児虐待事件の裁判員に選ばれてしまった主婦が、
その裁判の判決にかかわる過程で、夫や娘との関係、
何より幼少期からの自分自身について向き合う内容。

事件の加害者について考えているようで
自分自身をさばいていたことに気づく。
自分の夫が自分を上下関係で下に見て支配することで
自分を保っていることにも。

それにしても・・・結婚も子育ても自分の育ってきた家庭や
環境が考え方を作り、大きく影響することを考えさせられる。

まあ小説だといえばそうなんだけど。