きょんどう通信

公立小学校の教員 勇気づけの学級づくりに奮闘中

冬休み10『ミッドナイトバス』

バラバラになった家族が、主人公が運転する高速バスをきっかけに再会し距離を縮める物語。
一度はこわれたと思われた家族は、やっぱり家族なんだな。
主人公の男性のどこかはっきりしない態度や生き方もわかる人にはわかるのかもしれない。
また年代も合致する別れた奥さんの心情も痛いほどわかった。
今の彼女、きっといい人なのにタイミングが悪いことばかり重なりじれったくなるのがまた小説らしく…。
みんないろんなものを背負って生きている、それでも前に進むのだなと思えるあたたかい小説。
舞台となっている新潟市やモデルの地の描写も好き。
いい小説に出会った。
映画も楽しみ。